できじまクリニック

当院は新潟駅からアクセスしやすい新潟市中央区上近江、DEKKY401第1駐車場内に2024年11月に開業いたしました。
この場所を選んだのは、地域の皆様が通いやすく、日常生活の動線上で気軽に立ち寄れる環境を整えたかったからです。

クリニックの内装は、患者さまがリラックスできる明るく清潔感のある空間づくりを心がけました。医療機関特有の緊張感を和らげ、「ちょっとした体調不良でも相談しやすい」雰囲気を大切にしています。駐車場も十分に確保しておりますので、お子様連れのご家族やご高齢の方も安心してご来院いただけます。

発熱外来は4室を完備しており、突然の発熱に対する予約外受診でもスムーズに対応できる体制を整えております。
感染症が疑われる患者さまと一般の患者さまの動線を分けることで、安心して受診いただける環境づくりに配慮しています。

検査設備も充実させており、CT検査機器、超音波検査、レントゲン検査を完備しています。特に胸部レントゲン検査では、AIによるダブルチェックシステムを導入しました。医師の目による診断に加えて、AIが異常の見逃しを防ぐサポートをすることで、より精度の高い診断を実現しています。

また、同時多項目PCR検査機器も導入し、コロナウイルスやインフルエンザだけでなく、百日咳やマイコプラズマなど15項目を一度の検査で調べることができます。

検査結果につきましては、原則として当日中にご説明できる体制を整えております。患者さまの不安な時間をできるだけ短くし、速やかに治療方針を決定できるよう努めています。

できじまクリニック
院長 田嶋　淳哉

私が医師を志したきっかけは、高校生の時に親族を病気で亡くした経験です。当時は医療の知識もなく、何もできない自分に無力感を感じました。

その後医学部に入学してから、もう一人の親族を病気で亡くしました。今度は医学生として医療の現場を知る立場にありながらも、家族の一員としてその経過を見守る中で、医療者と家族の間で様々な思いが交錯する場面を目の当たりにしました。

家族は不安と期待を抱えながら説明を聞き、医師は医学的な判断を伝える。その間に生まれるギャップや、お互いの思いがすれ違う瞬間を経験し、「もっと患者さまやご家族に寄り添える医療ができたら」と強く思うようになりました。
この経験が、私の医師としての根幹を形作っています。

専門として救急科を選んだのは、特定の臓器だけでなく全身を診る必要性を感じたからです。例えば、心臓と腎臓と肝臓が同時に問題を抱えている患者さまの場合、それぞれの専門医が連携しながら治療方針を決めていきますが、全体を統括して主導権を握る医師が必要になります。

また、集中治療の分野でも研鑽を積みました。集中治療室では、複数の臓器に問題を抱えた重症患者さまを診ることが多く、全身を総合的に管理するスキルと知識が求められます。先輩方からの背中を押していただき県外にも出て専門的なトレーニングを受けた経験は、現在の診療に大きく活きています。

こうした経験を通じて、初期の軽い症状から命に関わる重篤な状態まで、幅広く対応できる力を身につけてまいりました。そして今、その経験を地域のクリニック医療で活かせることに、大きなやりがいを感じています。

私が最も大切にしていることは、患者さまの訴えを丁寧に伺い、本当に必要な医療につなげることです。

「何でも対応できる医師でありたい」というのは、すべての病気を自分一人で治すという意味ではありません。
患者さまの悩みの本質を見極め、適切な診断と治療方針を示し、必要であれば専門医療機関へ確実におつなぎすることが、総合診療医の役割だと考えています。

当院には「どこに行ったらいいかわからない」という悩みを抱えて来院される方が多くいらっしゃいます。内科を受診し、耳鼻科も受診したけれど症状が改善しない。検査をしても異常が見つからない。そういった方々の話を時間をかけて伺い、全身を診察し、救急医療で培った視点から原因を探っていきます。

例えば「ぶつけていないのに痛い」という症状の場合、多くの方はまず整形外科を受診され、特に原因がなければ内科を受診されます。当院では問診内容、症状の程度や範囲、診察を踏まえてどの分野の疾患であるかを絞り込み、検査で原因を特定していきます。

診察の結果、「この病気とこの病気の可能性は低いですね」と説明し、経過観察になることもあります。専門医にご紹介して、また当院に戻ってきていただくこともあります。時には、お話を伺って方針を一緒に考えるだけで、処方もなく診察が終わることもあります。
それで良いのです。患者さまが抱えている不安を軽減し、今後の方向性が明確になれば、それも立派な医療だと考えています。

救急医療での経験は、「見逃してはいけない病気を見逃さない」という視点を私に与えてくれました。一見軽い症状に見えても、その背後に重大な疾患が隠れているかもしれない。症状の程度や経過によっては緊急性がある疾患の可能性も否定できません。その可能性を常に念頭に置きながら、救急専門医として迅速な判断と処置を行うことを心がけています。

また、原因不明の症状を一つずつ紐解いていく作業は、医師として非常にやりがいを感じる瞬間です。複数の病院を回っても原因がわからなかった症状が、当院での診察や検査で明らかになり、適切な治療につながった時の患者さまの安堵した表情を見ると、この仕事をしていて良かったと心から思います。

当院の特徴の一つが、Web予約システムを導入している点です。電話予約では、診療時間内に電話をかける必要があり、仕事中や子育て中の方にとっては大きな負担になる場合があります。

当院ではWebから24時間いつでも、スマートフォンやパソコンから予約でき、空き状況も一目でわかります。
これによって、転勤などで新潟に引っ越してきた方にとっても、初めてのクリニックでも予約しやすい環境を整えています。
クレジットカード情報を事前登録しておけば、診察後に処方箋を受け取ったら、会計待ちをすることなくそのままお帰りいただけます。さらに、無料アプリ「デジスマ診察券」もご利用いただけます。予約のリマインド通知や通院履歴の確認もでき、忙しい方でもスムーズに通院していただける仕組みです。

会計につきましては、自動精算機を導入しております。現金のほか、クレジットカードやQRコード決済など、多様なお支払い方法に対応しており、ご家族分をまとめて精算することも可能です。待ち時間の短縮と、患者さまのご都合に合わせたお支払い方法を選んでいただけます。

このように、予約から会計までをできるだけスムーズに、ストレスなく受診していただける環境づくりに取り組んでおります。

近隣の小児科の先生とは、お子様の怪我について当院で対応する体制を整えています。小児科の先生から「怪我ならできじまクリニックへ」とご案内いただき、実際に「小児科で紹介されて来ました」という患者さまもいらっしゃいます。

一方、私からは専門的な治療が必要な患者さまを各専門医にご紹介しております。専門的な診療や検査が必要な場合は、速やかに提携医療機関へおつなぎする体制を整えています。

特に当院の近くには小学校があり、お子様が転んで頭を打ったり、顔を怪我したりすることがあります。こういった場合、「どこを受診すればいいのか」と迷われるご家族が多いのです。小児科でもない、脳外科でもない、整形外科でもない、そんなときも当院がその役割を担っています。

救急医療の経験からお子様の怪我の初期対応には慣れておりますし、必要に応じて専門医療機関へのスムーズな紹介も可能です。「とりあえず診てもらえる場所がある」という安心感を、地域の皆様に提供できていると考えています。

地域の中で「まず相談できる場所」として機能することが、総合診療クリニックの大きな役割だと考えています。

当院では、病気になってから治療するだけでなく、病気を予防し、健康を維持するための医療にも力を入れています。

睡眠時無呼吸症候群の検査と治療にも対応しております。いびきや無呼吸は、単なる睡眠の問題ではありません。
高血圧、糖尿病などの生活習慣病、頻尿などと深く関連があり、睡眠時無呼吸を改善することで高血圧や循環器疾患のリスクを下げることが報告されています。当院では、酸素の数値を確認するスクリーニング検査から、無呼吸の程度を確認する簡易検査、さらには精密検査まで対応可能です。ご家族の症状が気になる方も、ぜひ検査をご検討ください。

アレルギー疾患に対する根本的な治療として、舌下免疫療法も行っております。
スギ花粉症やダニアレルギーによる通年の鼻炎でお悩みの方が対象となります。スギ花粉の場合は、症状が落ち着いた6月以降に治療を開始できます。待合室にパンフレットやポスターも設置しておりますので、お気軽にご相談ください。

また、帯状疱疹ワクチン、子宮頸がんワクチン、インフルエンザワクチンなど、各種予防接種にも対応しております。

健康診断や特定健診も実施しており、雇用時の健康診断に希望の検査項目を追加することも可能です。皆様の健康維持と病気の早期発見に、幅広く貢献できるよう努めております。