きもと乳腺クリニック

きもと乳腺クリニックは、三重県津市にある乳腺専門のクリニックです。駅からのアクセスも良く、駐車場も完備しておりますので、お車でも電車でも通いやすい環境を整えております。

胸にしこりを感じたけれど、どこに相談すればいいのか分からない。乳がん検診を受けたいけれど、身近に専門医がいる場所を探している。そんなお悩みを抱える女性たちに、専門医による質の高い診療を身近な場所で受けていただきたいという想いから開院いたしました。

そうした想いのもと、当院は専門医による診断や継続的な経過観察が必要な方々にとって、身近で頼れる存在でありたいと考えています。院内は落ち着いた雰囲気を大切にしており、予約制でゆったりと診察を受けていただけるよう配慮しております。

きもと乳腺クリニック
院長　木本 真緒

私が乳腺外科を志したのは、学生時代に女性医師が専門性を発揮しながら活躍されている姿を目の当たりにしたことがきっかけでした。女性が同じ女性の身体を診る外科分野であることに強い魅力を感じたんです。患者さまの気持ちに寄り添いながら専門的な医療を提供できる医師になりたいと思ったのが始まりでした。

三重大学医学部を卒業後、三重大学病院の乳腺外科に10年間勤務してまいりました。診断から手術、術後の薬物療法、長期的な経過観察まで、乳腺疾患に関するあらゆる治療に携わってきました。その中で多くの患者さまと向き合いながら、専門医としての経験を積むことができました。

大学病院では多くのことを学びましたが、お一人おひとりの患者さまともっと時間をかけて向き合いたいという想いが日に日に強くなっていきました。患者さまの不安に十分に寄り添い、納得いくまでお話を伺う時間を確保したい。その想いが、クリニック開院を決意させる大きなきっかけとなったのです。

そうした想いを胸に、私は患者さまお一人おひとりの人生やライフステージに寄り添い、その方にとって最善の医療を一緒に考えていくことを大切にしています。不安を抱えながら来院された方が、少しでも安心してお帰りいただけるよう、これからも心を込めた診療を続けてまいります。

当院で最も大切にしているのは、専門医による質の高い診断です。乳腺疾患、特に乳がんの早期発見においては、検査設備の充実はもちろんのこと、それ以上に画像を正確に読み解く医師の技術が極めて重要となります。

マンモグラフィーや超音波検査の画像から、ごく小さな病変の兆候を見つけ出すには、高度な専門知識と経験が不可欠です。これらの画像読影にはマンモグラフィ読影認定医といった専門資格が存在しており、私もこの資格を有しています。専門医による読影は、微細な病変の兆候も見逃さず、見落としのリスクを最小限に抑え、診断の精度を格段に高めることができるのです。

乳腺疾患の診断では、マンモグラフィーとエコーがそれぞれ得意とする病変が異なります。そのため、両方を使い分けることで、より精度の高い診断が可能になるんです。当院では両方の検査機器を完備しており、患者さまお一人おひとりの状態に合わせた最適な検査を提供できることが強みです。

さらに、画像検査で疑わしい所見が見つかった場合、患者さまの不安に寄り添いながら、必要に応じてその日のうちに細胞や組織を採取する検査にも対応しております。迅速かつ的確に診断を進めることで、一日でも早く安心していただけるよう努めています。

このように、当院では診断から検査まで迅速に対応できる体制を整えていますが、さらに患者さまが生涯にわたって安心してケアを受けていただけるよう、一貫した流れを確立しております。診断は当院が責任を持って行い、手術が必要な場合には三重大学病院をはじめとする地域の総合病院へスムーズにご紹介いたします。手術後の長期的な経過観察やホルモン療法などは、再び住み慣れた地域に近い当院で継続して受けていただくことができます。

この専門性と連携体制こそが、地域医療における当院の役割だと考えております。

当院は単独で存在する医療機関ではなく、近隣の病院（大学病院等）と緊密に連携しています。それぞれの長所を活かした役割分担を行うことで、地域全体の医療の質を向上させたいと考えています。

そう考える背景には、私の大学病院での経験があります。当時、手術後の経過観察が安定している方や、良性疾患で定期的なフォローが必要な方などが数多く来院されていました。こうした方々を、地域の専門クリニックでしっかりと診ていく体制が必要だと感じていたのです。

こうした想いで開院した結果、近隣病院の主治医からのご紹介や、地域の婦人科クリニックからも、専門的に診てほしいといった形でご紹介を数多くいただいています。これは、かつての同僚である医師たちが当院の専門性と役割に信頼を寄せてくださっていることの証であり、大変ありがたく思っております。

この医療連携は、患者さまにとって大きなメリットがあります。例えば、総合病院で手術を受けた後の経過観察を、通いやすい当院で継続して受けていただけます。また、当院で診断を行い、手術が必要な場合には近隣病院へスムーズにご紹介いたします。初めての方も紹介状なしで専門医の診察を受けることができ、ご予約の時間に合わせて落ち着いた環境で、ゆっくりと相談していただけます。

専門性と連携体制によって、当院は地域に不可欠な存在となることを目指しています。

乳腺という非常にデリケートな領域においては、患者さまが心から安心して悩みや不安を打ち明けていただける環境が大切だと考えています。当院が多くの女性から選ばれている理由の一つは、この心理的な安心感にあると感じています。

実際に、来院される患者さまの多くは、女性の医師だからという理由で選んでくださっています。乳房の診察は、どうしても抵抗を感じる方が多いですが、同じ女性だからこそ分かり合える感覚があり、言葉にしにくい不安も素直にご相談いただけます。受診の心理的なハードルが下がることで、早期受診、そして早期発見へとつながっていきます。

このような安心感が広がり、当院の特徴として、患者さまご自身の声によって新たな患者さまが訪れるケースが非常に多いことが挙げられます。お母様と娘さんが親子そろって通院してくださるケースや、ご姉妹で来院されるケース、大切なご友人にご紹介いただき一緒に来院される方々も少なくありません。

これは、一人の患者さま、一つのご家族、そして一つの会話を大切に積み重ねることで育まれた、信頼していただけている証だと感じています。私は患者さまとのコミュニケーションを何より大切にしており、診察では必ずお話をじっくり伺うよう心がけています。不安に思われていること、疑問に感じていること。どんな小さなことでも、遠慮なくお話しください。

こうした想いは、診察室だけでなく院内全体に広がっています。患者さまがリラックスして診察を受けていただけるよう、院内の雰囲気づくりにも配慮しています。スタッフ一同、患者さまに寄り添った温かい対応を心がけており、初めての方にも安心していただけるよう努めています。

私が目指しているのは、乳腺のことで悩んだときに、誰もが最初に思い浮かべ、気軽に相談していただける場所になることです。

特に私が力を入れてお伝えしたいのが、乳がん検診の重要性です。まだ一度も検診を受けたことがない方、日々の忙しさを理由に後回しにしてしまっている方へ。ぜひ検診の意義を知っていただきたいと思っています。

乳がんは初期段階では自覚症状がほとんどありません。だからこそ、症状が出る前の、ごく早期の段階で見つけることが大切なのです。早期に発見できれば、治療の選択肢は広がり、身体への負担も少なく済みます。検診は、ご自身の未来を守るための最も有効な手段です。

もし、胸のことで少しでも気になることがあれば、ぜひ一度当院の扉を叩いてみてください。私は患者さまの不安に優しく寄り添い、確かな専門知識でお支えすることをお約束いたします。

乳腺に関するどんな小さな悩みでも、気軽に相談していただける場所。それが、私が目指す当院の姿です。どうぞお気軽にご相談ください。お一人おひとりの患者さまと真摯に向き合い、地域の皆さまの健康を守ってまいります。